短歌集

2018年11月6日

長い入院生活の中で短歌をコツコツと作られていたBさん。その数は、300以上にもなっていました。今回はその一部をご紹介します。情景が眼に浮かぶような美しい短歌をお楽しみください。

 

コオロギの鳴く声たえて半月の

宵闇の中われは目覚めむ

 

マツボタン咲きて輝く屋上の

傾く雲の秋の深さや

 

秋が来てキンモクセイの花香る

ラジオ聞きいて朝に祈りぬ

 

朝焼けの薄紫の雲間にも

風吹きぬけし秋となりぬる

 

木の幹にまきつくツタの強さ故

曲がりし姿朝日輝く

 

コーモリの飛び交うよいの裏庭に

桜散りゆく姿さびしき

 

Bさんの短歌集を、この様に製本にしました!!

製本②

製本①